日々思ったことつらつら草子

その時々で思ったこと、感じたことを書いています。ライティングスキルをあげたいと思い始めました。まだ開設したばかりですがよかったら覗いてみてください。

インド旅行記〜5日目〜

目が覚めるとひとみんさんはどこかへ行ってしまっていた。時計を見ると10:05。(あぁー、結構寝ちゃったなぁ)と思いながらもベッドの上でゴロゴロしているとリュウサイさんがノックをして入ってきた。どうやら11時チェックアウトでいいと聞いていたが急なお客さんで一部屋開けてほしいということになり、りほこさんとおはるちゃんがこっちに移ってくるということだった。今日は砂漠に行くということでジョードプルで買った民族衣装を着た。下のズボンは元々セットで付いてたやつでちゃんと確かめずに買ったが、広げてみるとめちゃくちゃダボダボでそのままではとても着れそうにない。パッチンピンで留めてみるがあんまり効き目はなさそう。さわちゃんが砂漠行った時のためにとレギンスを貸してくれた。ひとみんさんも「もしよかったらベルト貸すよー」と言ってくれた。(結局後で借りることになる)荷物を全部メンズの部屋に集めてそれからゼッキー、ひとみんさん、うちの3人で出かけた。ゼッキーは下に履く用のズボンとマグネットを買いに行くらしくひとみんさんも民族衣装を探しに行こうとしていたので2人についていくことにした。

民族衣装を着てテンションはものすごく上がったが、なんせズボンがずり落ちてくるためにずっと上に引っ張りながら歩き続けなければならず大変だった。

お城に着き服屋に入る。ゼッキーはズボンの履き心地に感動して「もっと早く買っときゃよかったわぁ」なんて言ってた。ひとみんさんもいい感じの服を見つけたみたいで、2人ともうまく交渉して納得のいく値段で買うことができた。その後ゼッキーは目当てのマグネットも買えたようでみんなで昨日は行かなかった道に行ってみることにした。通りすがる子どもたちや人々は明るく声をかけてくれる。歩いてる途中で面白いものを見つけた。シーシェの小さい置物みたいなやつが置いてあり、水の出続ける井戸やトリック仕掛けの箱などが売られていた。

お城を出た後ホテルに向かって歩いてる途中でお昼を食べに出かけてきた他のメンバー達とばったり会い、そのまま合流した。その時はあまり食欲がなく、khichari?というインド風おかゆを頼んだ。意外とペロリといけてしまった。食べた後はホテルに戻り、りほこさんの誕生日祝いの寄せ書きをこっそり何人かで屋上まで書きに行ったり、おしゃべりしながら3時くらいまでのんびり過ごした。おはるちゃんが色紙の絵を描いてくれたのだが、おはるちゃんは仏像が好きらしくなかなかいい味の絵を描いていた。結局さわちゃんにレギンスを借りて、ひとみんさんにもベルトをお借りした。ベルトをするとやっぱり落ちてこないので気にせず歩けるようになった。

3時になったのでみんなでホテルTitanicへ向かう。Titanicのオーナーはポール・ディカプリオ。みんなからポールと呼ばれていて、ジャイサルメールでは彼を知らない人はいないらしい。今はそうでもないが一時期すごくホテルが繁盛していた時期があったらしく、リュウサイさん曰く「一時代を築いた人」。韓国人観光客が多かったらしく韓国語はペラペラなのだそうだ。見た目はいつもニコニコして陽気なおっちゃんだが、きっとすごく頭がよくて相当な切れ者なんだろう。ポールが飼っているわんちゃん「ジェリー」は本当に彼のことが大好きらしくポールを見つけると嬉しそうにしっぽを振ってついて回っていて可愛かった。

ポールの運転する車に乗り込みみんなでキャメルサファリの出発地へ向けて出発。途中で廃墟へ立ち寄った。そこは200年程前に一夜で滅んだ村。どういうことかというと、マハラジャ(王様)がある村娘を嫁にもらいたくて父親に娘をくれと言ったらしい。父親はどうしても娘を嫁にやりたくなくて、村人全員で一致団結して王様一人を残して夜の間に村を出て行ったのだという。そうして誰も住まなくなり廃墟になってしまったらしい。村人全員で出て行くなんて王様どんだけ嫌われとんねん!笑 王様相当スケベだったんちゃう笑 とか言いながらみんなで笑った。

廃墟を出た後はいよいよキャメルサファリ!移動中の車の中は本当に暑くて。外の気温も大概だけど、何よりも狭い空間に何人もくっついて座ってるもんだから全身、特に下半身の汗ばみがやばかった。砂埃もやばくて服の下は汗かいてるけど顔とか手は乾燥といった感じ。

到着すると、ラクダが座って待っていた。ラクダの背にはよく写真とかで見るような荷が積んであってキャラバンを思わせるようなものがありすごくテンションが上がった。リュウサイさんがショールがある人は砂漠の頭の巻き方をしてくれるというので是非!とお願いしてやってもらった。自分ではどうなっているのか分からなかったが、みくさんのを見て(へぇー!こんなんなってるのか!かっこいいじゃん?)とますます気分も高まった。ラクダ使いがラクダに乗せてくれたのだが、ラクダはかなり背が高いために初めて背中にまたがって立ち上がった時はびっくりした。まず後ろ足で立ち次に前足で立つために体が前に後ろにと結構激しく揺れるのだ。ラクダに乗った後はいよいよ砂丘へ向けて出発!大体一人のラクダ使いが二頭のラクダを引いていってくれる。最初は結構揺れるので(おぉ、おぉおぉぉ)となっていたが、しばらくすると慣れ周りの景色やみんなとのおしゃべりを楽しめるようになった。リュウサイさんが「自分の影を見てごらん」というので目をやるとまさにキャラバン!という感じで雰囲気がありなかなかよかった。大体30分くらい歩いただろうか?景色がだんだん変わってきて、砂丘らしくなってきた。ラクダの足も砂に取られるらしく砂の坂を下るときなど結構揺れた。そしてついに!砂の丘広がる文字通り砂丘に到着した。ラクダから降りるときはのけ反った格好になり、ラクダが後ろ足からたたんで前足をたたんでそれから降りる。降りてみんなの方へ行こうとしたら「これ、持ってきな!」と布を渡された。どうやらこれを敷いて今日は寝るらしい。砂漠でサンダルを履いていても砂が入ってきて履いてる意味もあんまりないので脱いだ。砂丘の砂は粒子がすごく細く、やわらかくて素足で踏むとすごく心地よかった。太陽の熱で温められてちょっと熱かったけど。夕日が落ちる前にみんなで一人ずつ写真撮影。思い思いのポーズをとる。メンバーはみんな、なかなかに個性豊かでおはるちゃんは逆立ちしたり丸まってボールのようになったり、ゼッキーはバク転しようとするも超微妙な感じで終わったり。笑 みんなの写真撮影だけでかなり笑った。うちは写真撮影と聞いた瞬間からもうどんなポーズをとるか決めていた。夕日の砂丘、ペルシャとかアラビアっぽい感じのこの衣装。もうアラビアンなポーズをとるしかない。憧れの砂丘で、民族衣装で写真を撮ってもらえるなんてこれほど嬉しいことはない。夢がまた一つ叶った。りほこさんにショールをお借りしてポーズをとっていく。みんな「うわぁ、やっぱりきれいだねぇ」などとほめてくれた。みんなの個人の写真撮影が終わると次はみんなで夕日をバックにジャンプしてパシャリ。リュウサイさんがとてもきれいに撮ってくれた。その後リュウサイさんやメンズ達は夕日を見てくると言って砂丘の奥の方へ行ってしまったので、残った女子達でムービーを撮った。みんなで手をつないで夕日に向かって走って、せーのでジャンプ!ポールに撮ってもらった。かなりグダグダになってしまったけどめちゃくちゃ楽しかった。それから走って砂の坂を駆け上がった。駆け上がれるのかわからなかったが、砂に足を取られながらも以外と登れる感じ。一気に駆け上がったので登った後はすっかり息が上がってしまっていた。リュウサイさんのいるところまで行き、今度は砂の坂を下る。滑り台のようには行かず手でかいてお尻を進めてやらねばならない。そんなことをしている間にラクダ使いの人たちがチャーイを作ってくれていたので、元いた場所まで戻り淹れたてホカホカのあっついチャーイをいただいた。普段飲むチャーイとは少し違う味だったがこれはこれで美味しかった。チャーイを飲んでみんなで談笑している間に空が暗くなってきて星が少し出てきた。そのままみんなで寝っころがり空を見上げながら話した。リュウサイさんが自分は宇宙人も円盤も見たことがある、と言い始めた。「えぇぇーーー!?」もう前からいたメンバーはその話を聞いたことがあるらしく、新人のりほこさん、みくさん、うちの3人でリュウサイさんの話に耳を傾けた。リュウサイさんが中学2年生の時、新聞配達のバイトをしていたそうだ。ある朝、リュウサイさんはいつものように朝4時くらいに家を出て新聞を配達していたらしい。そうしたら、友人の山田くんの家の前に大きな円盤が停まっていて、近くのマンションからキラキラ服の輝いた右手が懐中電灯になっている人たちに後ろから見られていたという。人間本当に怖い時には身体が動かなくなるらしく、その時のリュウサイさんもまったく動かさなかったそうだ。その時、一台の車が走ってきて、円盤とぶつかりそうになったそうだ。(あ、ぶつかる!)そう思った瞬間に円盤も車もその変わった人たちもみんな一斉に消えたそうな。気づいたときにはリュウサイさんは倒れていたらしい。当時のリュウサイさんは怖くて怖くて仕方なかったけれど新聞が残っていたので頑張って配ったそうだ。それ以来山田くんが怖くて一言も喋っていないらしい。他にも自転車で走っていたら自分と並んで円盤が走っていてそっちに気を取られていたらおばあちゃんとぶつかってしまったらしい。おばあちゃんに「ちゃんと前見て走れ!」と怒られ、「円盤が…」と説明しようもするも「アホー!」と全然信じてもらえずただどやされてしまったという。普通の人から聞いたら「えー、それほんとなの?」と疑ってしまうような話だが、リュウサイさんから聞くとほんとの話に聞こえる。リュウサイさんの口調も冗談を言っているようには聞こえなかった。もしこの話が本当だとしたら、空飛ぶ円盤や宇宙人は本当に存在することになる。もしお目にかかれるなら一度この目で見てみたい。一度水を飲みに布の敷いてあるところまで戻り、喉を潤してからみんなのところに戻った。もうかなり暗くなってしまっていたので砂の上に何があるかとか確かめずに砂の上にごろ寝した。みんなで寝っころがりながら色んな話をしている間にも星はどんどん出てきて、りほこさんは何回も流れ星を見たと言っていた。うちも見たかったが、残念ながら一つも見れなかった。うちはこれまで何度か満点の星空を眺めたい眺めたいと思いながらも今まで見れず仕舞いだった。テカポに行ったときも、ワナカの星空ツアーに行ったときも結局あんまり見えなかった。今回やっと!初めて見えたわけだけど、本当にすごい。一言で言えばプラネタリウムで見られる星空がそのまま見えちゃった感じ。地球がまぁるいのが分かるし、星がありすぎて星座が分からないくらい。

 

今回の旅は本当に色んな夢が叶った旅で、今までの中で1番濃ゆい旅かもしれない。まず1番デカイのがインドに行くこと。これは高校の頃からの夢でなつと一緒に叶えようと言っていた夢だ。あの頃はタージマハルにさえ行ければいいと思っていた。インドのことなんてほぼ何にも知らなくて。ただ「一緒にタージマハル観に行こう」なんて言っていた。大学に入ってから親の前でインドに行きたいと言うと「あんなところ危ないからあんた絶対行かないほうがいいよ」と言われた。(インドが危なくなくなるまで待たなきゃいけない?いつ?インドに行ける日は来るのかな?)なんて思ってた。でも留学中偶然『インドいかへん?bot』にフォローされバックパッカーの人が引率してインドを旅する企画があることを知った。(次またこんな企画があれば参加したい!)そう思っていて、実際今この第33回目の企画に参加している。「求めよ、さらば与えられん」というこの言葉、使い方があってるかどうかは知らないが真理だと思う。叶えたい夢があって、その夢への想いが強ければ強いほどある時ふっとその夢を叶える機会が訪れる、そんなものなのかもしれない。思えばうちは高校の頃から、大学でも友達や親に「インドに行きたい」と言っていた。夢は人に言ったほうが自分の中での想いも強くなってより叶いやすくなるのかもしれない。これからも色んな夢を持ち続けて一つ一つ叶えていきたいな。二つ目はバックパッカーとして旅をすること。スーツケースでなくバックパック一つを背負って旅をする、なんだかいかにも旅人という感じにたまらなく憧れていた。旅に必要な最低限のものだけを持って身軽に旅をする。実際にやってみて思ったのは、もっと荷物を減らせばよかった、ということだ。服ももっと少なくてよかったし、洗濯ばさみもあんなにいらなかった。旅する場所にもよるが、インドを旅するのにちゃんとした服なんてほぼほぼ必要ない。動きやすくて汚れても構わないようなパンツとTシャツ、1着の民族衣装があれば問題ない。アリババみたいなズボンがインドの服屋で安く買えるから日本から持ってこなくてもいい。買っていきたいお土産がいくつかあるからなんとか頑張ってスペースを作りたいところ。最悪手持ちでもいいんだけど。三つ目に叶えれた夢はキャラバンみたいな体験が出来て、こうして砂漠に来ることができたこと。みんなで列になって、ラクダにまたがって移動して。うちがずっとずっと前から憧れてた体験ができてしまったのだ。砂漠によくある砂の坂を見れたし。登ったし。下ったし。民族衣装着てアラビアンなポーズして写真撮ってもらって。バレエのくるみ割りに出てくるアラビアの踊り、あの世界に少し浸れた気分。四つ目をあげるならさっきも言ったけどこうして満点の星空を見れたことかな。ジェニーシリーズのスカーレット編でもあったけど、砂漠で見る満点の星。うちはみんなで見たからただきれいだなぁと思ったけど、一人で見てたらたしかに寂しい気持ちになったり怖くもなったかもしれない。この世界で自分は一人ぼっちなんじゃないかって、思ってしまう気がする。とにかく何が言いたいかと言うと、今回の旅は(まだ途中だが)大大大満足だということ。7万余分にはたいて来てよかった…!

 

星を眺めていたら、ゼッキーが呼びに来た。リュウサイさんがすごくいい写真を撮ってくれるらしい。シャッターを押して1分間経つとカメラが光を吸収して星空と自分を一緒に撮れるらしい。うちは1分間ほとんど動かなかったらしくすごくいい写真が撮れたと言ってくれた。ちゃんと一人残らず全員分の写真を撮ってくれたリュウサイさん、ほんとにいい人だなぁ。

写真を撮り終わりいよいよディナータイム!メニューはチキンの丸焼きに焼きジャガイモ。どちらもとっても美味しかった。どっちもただ焼いただけのものだが塩とよく合う。「あちっちちち」と言いながら手でつかんでみんなで美味しく食べた。みんなで焚き火を囲んで食べるこの食事はなんだかすごく原始的で、まるで人間という「動物」に戻った気分になった。ご飯を食べ終わり、みんなでジャンプした小高い丘に移動。ポールが芸を披露してくれるらしい。今回ホテルTitanicが改装中で泊まれなかったからあまり見れなかったが、ポールは引き出しがとても多いらしい。みんなで半円状に並んでコップを回しリュウサイさんのおごりでなんとかというお酒をコーラ割りで乾杯した。ウイスキーなのかな?ちょっとしか注いでいないのに一口飲んだだけで喉が熱かった。(あ、こりゃかなり強いな)と思いながらもベースはコーラだから普通に美味しかった。

ポールが太鼓を持って現れた。リュウサイさんがポールソング!とリクエストを出し、ポールが歌い始めた。ノリのいい曲。太鼓もうまいし歌もなかなかだ。自分の知らない曲のつもりで聴いていたら「みんな知ってる曲だよ」とリュウサイさん。(えぇ?そうなの?有名な洋楽かな)注意深く聴いてみるが分からない。みんな見当もつかずにいると、ポールがテンポを落としてゆっくり歌ってくれた。「ポールのホテルはTitanic」だよというリュウサイさんのヒントとともにやっと何の曲だか分かった。そう、Titanicのローズだ。あんなしんみりしっとりな曲が弾き方でこんなに明るい陽気な曲になっちゃうなんて。ポールアレンジのローズもなかなかだ。しばらくポールの演奏を聴いていたら、ごはんちゃんが「踊りたい」と言い出した。うちも思わず「踊りたい」と言う。さわちゃんが「2人で踊ってよ」と言ってくれた。うちは様子を伺ってしまっていたが、ごはんちゃんはかなりうずうずしていたらしく立ち上がって踊り始めた。ポールの太鼓と歌に合ったなかなかエキゾチックなダンスだった。ごはんちゃんが踊り終わって(あぁー、完全にごはんちゃんにもってかれた…)と思っていたら「踊っていいんやで」とリュウサイさんが助け舟を出してくれてうちも踊ることに決めた。その場で立って適当に踊った。踊り終わるとみんな拍手をしてくれて、2人で前で踊りなよと言われ流れで踊ることに。ポールが歌い始め踊りだす。元々がクラシック専門だから、ポールの歌うエキゾチックな歌に似合う踊りがなかなか思いつかず途中何度もネタ切れで困ったが適当に体を動かし踊りつないだ。そのうち砂丘で、月明かりを浴びて踊れることが嬉しくなってきてだんだん純粋に踊りを楽しめるようになってきた。リュウサイさんが「2人とも月明かり浴びてすごいきれいだよ」と言ってくれた。月明かりの下で、みんなが見ている中、インド人のポールが演奏する太鼓と歌に合わせて踊る。ユーリが踊り子に扮した時みたいに。今改めて思ってもすごくいい貴重な体験ができたんだなぁと思う。もう一生のうちでこんな経験、出来ないかもしれない。背中を押してくれたリュウサイさん、本当にありがとう。踊っている間にみんな疲れてきたみたいで次々と寝る体制に入っていた。夜の宴はお開きだ。みんなで布の敷いてある地点まで戻る。すーちゃんたちが連れションすると言うのでうちも加わることにした。ここは砂漠、勿論トイレなどない。どうするか、砂の上にするのだ。みんなで砂の上にしゃがみ込みジョボボボと出す。みんなのおしっこの音がおかしくて爆笑。砂漠でみんなで連れション、相当楽しかった。リュウサイさんはまだポールの歌に合わせて踊るというので、ごはんちゃん、おはるちゃん、うちの3人は引き続き夜の宴をもうしばらく楽しむことにした。みんなでポールの歌と太鼓に合わせて踊る。とっても気持ちよかった。それからポールの子守唄を聴きながらみんなで眠りについた。月明かりの下で風も心地よく気持ちよかった。砂丘で野宿なぞなかなかできることじゃあない。本当になにもかもが素晴らしい夜だった。

眠りに落ちてからしばらくしてふとすごく寒くて目が覚めた。(やばい、めちゃくちゃ寒い…りほこさんにもらった毛布取りに戻ろうかな…でもめんどくさい…)そんなことを考えながらブルブル震えていると、リュウサイさんが寝袋を持ってきてくれた。今思えば、寝る前にポールが「寝袋あるよ!」て言ってくれてた。あの時はいらないと思ったけど、やっぱり砂丘も砂漠と同じ。昼夜の寒暖差はかなり激しいことが分かった。昼間あれだけ熱かったのに、夜中には寝袋がいるほど冷え込む。砂漠(砂丘)の過酷さを身をもって体感した。寝袋をゲットしてからは比較的心地よく眠れた。

→6日目に続く